小学生の英語は何をすれば伸びる?英語教育研究から分かった効果的な学習習慣10

※この記事は約5分で読めます。

小学生の英語力は「特別な才能」よりも、どれだけ英語に触れる習慣があるかによって大きく変わると言われています。

小学生の英語学習について「何をすれば英語力は伸びるの?」と疑問に思われる保護者の方も多いのではないでしょうか。

この記事では、第二言語習得研究の知見をもとに、小学生の英語力が伸びやすいとされる学習習慣について分かりやすくまとめています。

 

また、ご家庭で取り組める英語学習の習慣についてもご紹介しています。


こんな疑問をお持ちではありませんか?

  • 小学生の英語は、何をすれば伸びるの?

  • 英会話教室に通うだけで英語はできるようになるの?

  • 家庭で、どんな英語学習をすればいいの?


この記事のポイント

  • 小学生の英語力は、英語に触れる総量(exposure)に大きく影響されます。

  • 第二言語習得研究では、音声・読書・語彙・継続などの習慣が重要とされています。

  • この記事では、研究で示されている学習習慣と、ご家庭で取り組める方法を紹介します。

小学生の英語は「何をするか」より「どれだけ英語に触れるか」で大きく変わります

小学生の英語力は、特別な才能よりも英語に触れる習慣によって大きく変わることが多いと言われています。

第二言語習得研究では、英語力に最も影響する要因の一つは

英語に触れる総量(exposure)

であることが多くの研究で指摘されています。

つまり、小学生の英語力は

  • 英語に触れる量

  • 読書量

  • 語彙量

  • 音声経験

  • 学習の継続

によって大きく左右されます。

研究で確認されている小学生英語の学習習慣10

① 理解できる英語をたくさん聞く

言語習得研究では、理解可能なインプット(Comprehensible Input)が重要とされています。

② 英語の本を読む(多読)

英語の本を読むことで

  • 語彙

  • 文法

  • 読解

が同時に伸びることが報告されています。

③ 英語の音声を聞く

英語の音声に触れる経験(音声 exposure)は

  • リスニング

  • 発音

の基礎になります。

④ 音読

音読は

  • 音声

  • 語彙

  • 文構造

を同時に処理する活動です。

そのため英語学習では広く使われています。

 

※ 音読の効果については、こちら↓の記事でも、くわしく紹介しています。

小学生で「読む力」を伸ばす理由

⑤ 語彙を増やす

読解力には語彙量が大きく影響します。

文章理解には、全体の95〜98%の語彙カバー率が必要とされています。

⑥ 意味のある会話

意味・内容・思考を伴う会話は

  • 理解確認

  • 言語修正

を促します。

⑦ 理解を伴うリーディング

単語暗記だけではなく、意味理解を伴う読書が重要です。

⑧ 同じ英語に繰り返し触れる

言語習得では、反復 exposureが重要です。

⑨ 興味のある内容

一人ひとりが興味を持っている内容について学ぶことは、学習の継続を促進します。

⑩ 長期継続

言語習得は、数年単位の継続によって形成されます。

小学生の英語学習で一番差がつくのは?

多くの研究を整理すると、小学生の英語力で最も差がつきやすいのは

英語に触れている総時間

です。

つまり

英語力 =理解できる英語に触れてきた総量

に大きく影響されます。

日本の小学校英語の現状

日本の小学校英語での授業時間は、小学3・4年生で週に1回、年間35時間×2年=70時間

小学5・6年生で週に2回、年間70時間×2年=約140時間

実際には、小学校の授業は1コマ1時間ありませんので、多く見積もっても、合計200時間足らずといったところです。

一方、言語習得研究では、言語習得には数千時間規模の exposureが必要とされています。

当教室の生徒の例

小学生の頃から音声と音読を続けてきた生徒

当教室では、小学2年生から

  • 英語音声を聞く

  • 音読

  • 英語の本を読む

という習慣を続けてきた生徒がいます。

現在は中学1年生になり、学校の英語テストで高得点を取り、英語の文章を読む力も伸びてきています。

中学1年生の英文読解

実際に教室で英文を読み、回答してもらった物です。
英語の問題と生徒さんの回答
生徒さんが読んだ英文

英文出典「中学分野別ウィニング英語長文」
文研出版

ご家庭でできる3つのこと

(保護者向け)

英語力を伸ばすために、家庭でできることは、それほど難しいことではありません。

① 英語音声を聞く習慣

英語の音声に触れることで

  • リスニング

  • 発音

の基礎が作られます。

② 英語の本を読む

英語の本を読むことで

  • 語彙

  • 文法

  • 読解

が自然に身についていきます。

③ 音読

音読は

  • 音声

  • 語彙

  • 文構造

を同時に処理するため、英語学習で広く使われています。

まとめ

第二言語習得研究を整理すると、小学生英語で重要な要素は次の5つに集約されます。

1 英語に触れる量
2 読書量
3 語彙量
4 音声経験
5 継続

英語力は、長期的な経験の積み重ねによって形成されます。

小学生の英語学習は、特別な方法よりも日々の小さな積み重ねが大きな力になります。

参考文献

  • How Languages are Learned – Patsy M. Lightbown / Nina Spada
  • The Power of ReadingStephen Krashen

  • Learning Vocabulary in Another LanguageI. S. P. Nation

  • Teaching Languages to Young LearnersLynne Cameron

  • Second Language AcquisitionRod Ellis

  • Input-Based Tasks in Foreign Language Instruction for Young LearnersNatsuko Shintani

この記事を書いた人

英語講師 豊永博司

高松さぬキッズ英会話教室 主宰

香川県高松市で小・中学生を中心とした英語教室を運営しています。

小・中学生を中心とした英語指導に約30年間携わり、子どもが英語を理解しながら使えるようになることを大切にしています。

英語を通して自信を持ち、自分の考えを伝えられるようになることを目標に指導しています。

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