高松市木太教室(月)木太北部会館内
高松市多肥教室(火)わいわいカルチャー多肥
高松市上林教室(木・金)エニシア高松内
受付時間
私の子ども英語講師としてのスタートは、1994年。大手子ども英会話教室での勤務が最初でした。
大好きな子どもたちと接することができて、楽しい毎日を過ごしていましたが、教室に長く通っているはずの生徒さんたちが
という状況に徐々に気がつきました。
どうして、そんなことになっているのか・・・?
見えてきたのは
こんな授業を続けても、英語が話せるようにはならないのでは・・・?ということでした。
教室で出会った2人の生徒さん
英会話教室にCさん(仮称)は2歳から小学校6年生まで10年間、がんばって通ってくれました。
・・・ご存知でしょうか・・・?
いわゆる大手子ども英語教室には若い女性の先生が多くいます。ですから、残念ながら結婚・妊娠・ご主人の転勤等で退職、担当が代わるということもよくあります。
ただ、毎日友だちや先生と顔をあわせる学校とちがい、英語教室は1週間に1回、1時間程度のレッスンがほとんど。そして英語が上達するためには、限られた時間の中でたくさん英語を話すことが大切。
ですが、おとなしい子・ひっこみ思案な子は、新しい先生に馴れるだけで何か月もかかることがあります。
その間のレッスンは、はたして生徒さんにとって最適なものになっているといえるでしょうか・・・?
担当が代わるたび、フォローで教室に行くと、おとなしい彼女はみんなの輪の中で黙って座っているような子でした。それでも数か月たつと、ニコニコとレッスンに参加して発言もできるようになるのですが、担当が代わるとまた黙って参加・・・
そんなCさんが小学校4年生の時、私がクラスを担当することになりました。
そのころCさんと近い年齢の生徒さんはおらず、彼女は自分より年下の生徒さんたちとレッスンを受けていました。
すでに教室に通って8年目でしたが、Cさんのレベルは残念ながら「初級」
身のまわりの単語はわかり、簡単なあいさつくらいはできる、アルファベットはわかる、というものでした。
Cさんが6年生で教室を卒業するまでに残された時間は1年半、70レッスン
「何とかしなければ!」
英語でのQ & A、自己表現、フォニックス、基本の文法などを必死になって教えました。
Cさんは、ドンドン学習が進められるタイプではありませんでしたが、彼女らしくコツコツとまじめにがんばってくれました。
会社には内緒で、レッスン後に補習をしたことも何回もありました(時効です・笑
そしてどうなったか・・・?
教室を卒業したあと中学校に入ってはじめての中間テストで「先生100点取れました!」と嬉しそうに報告に来てくれて、ホッとしたことを覚えています。
子どもたちのための英語教育を
そんな日々を過ごしながらも「子どもたちのために、英語が身につくレッスンとは?」といつも考え、東京・大阪などで開催される研修会やセミナー、ワークショップ等に自費で参加して勉強するようになりました。
研修に来られている先生方と話すと、個人で英語を教えていらっしゃる先生が多く
「自分のレッスンが子供たちの英語力につながる、少しでも良いものを吸収しよう!」という真剣な姿勢に大いに刺激を受けました。
また、熱心に勉強を続けていらっしゃる先生方のパワーに触れると同時に、
という環境をうらやましく思いました。そんな中で
「英語力を身につけるためには、生徒さんひとりひとりに合わせた対応・レッスンが必要なのでは・・・?」という気持ちが大きくなっていきました。
もう一人の生徒Mさん
Mさん(仮称)は私が担当していた教室に3歳で入会。
人見知りでひっこみ思案な彼女は、教室に来ても泣いたりはしませんが、黙ってじっと座っているような女の子。
それでも、毎週顔をあわせるうちに笑顔も見られるようになり、楽しくレッスンにも参加。
少しずつ英語も言えるようになってきました。
ところが2年後、私は人事異動で別の教室へ・・・
次々と代わる後任の先生方にMさんの様子を聞くと
「元気に通って来ていますよ」とのこと。
でも大人しくて人見知りなMさんのことが、ずっと気にかかっていました。
Mさんとやっと再会できたのは4年後、彼女は小学3年生になっていました。
新しく担当になった先生のサポートで、私もMさんがいる教室に再び行けることになりました。
その時点で6年間教室に通っていたMさん。驚くことに、何とアルファベットがほとんど分かっていませんでした。
そして教室の人数の都合で(1クラスの生徒数が少なくなると利益率が悪いので、クラスを合併するのです)Mさんのお姉さんと同じクラスに入れられ、レッスンについていけないという状態。
あわててMさんを教室の隅に呼び、マンツーマンでレッスン(これホントはダメでした・時効ですー汗)。
笑顔がもどり、英語力も伸びてきていたのですが、会社の都合で教室は閉鎖。
彼女には会えなくなってしまいました・・・・・
当時は「英語活動」が小学校でも導入されるようになり多くの企業が参入を始めた頃。
私の経験から言わせていただくと、日々子どもたちのことを考え、真摯にレッスンをされている先生方が日本中にたくさんいらっしゃいます。
また、少ないながら良心的な企業もあります。
ただあまりにも「利潤追求」だけ(それは企業の目的なので仕方のないことではあるのですが)「会社の都合優先」子ども一人一人のことを考えられていないのが【子ども英語業界】だと感じていました。(あくまでも私個人の意見です)
今のままでは、子どもたちが英語が話せるようにはならないと確信しましたが、当時の私は会社に勤務していましたので、好き勝手なことはできません(↑で多少していましたがー汗)。
「どうすればいいのか・・・」
「私のことを必要としてくれるお母さんや子どもたちがいるかどうかは分からない」
「私一人にできることは、とても小さなことかもしれない」
それでも
「本当に子どもたちひとりひとりと向き合い、成長させられる英語教室を自分で作ろう!」
会社を退職して自分で教室を開くことを決めました。
教室の名前は「高松・香川の子どもたちが英語を話せるように」という願いをこめて
さぬキッズ英会話教室
決心まで長い時間がかかりましたが、英会話教室に勤務中に多くの子どもたちとふれあい本気で向き合えたこと
お母さま方からご相談を頂いたり、一緒に悩んだり話し合ったことは貴重な経験。
今の私の基礎となっています。
これまでに出会った多くの生徒さんたち、保護者のみなさま
そして今現在通ってくれている生徒さん、いつも温かく見守って下さっているお母さま方に、いつも感謝しております。
ホントは私も・・・
楽しいことが大好きで教室でもよく冗談を言ったり、くだらないダジャレを言って生徒さんたちに引かれているのですが(笑)本来は、おっとりのんびりスローなマイペース。
人見知りでひっこみ思案、家にひきこもって息子と娘(2匹のネコです)とのんびりしているのが幸せな人間です(汗)
また、この仕事を続けて少しは改善されましたが、初めてお会いする方にこちらから話しかけるのは、今でも苦手です。
実は教室で初対面の保護者の方とお話しする時も、平静を装いながらも心臓はバクバク!必死なのです(どういうわけか、お子さんは平気なのです・・・なぜ?)。
でも、だからこそ自分と似ている性格の生徒さんを見ると「どうにかして自信を持たせてあげたい」と思うのかもしれません。
子どもたちとふれあうこと、何かを教えることが大好きでこの仕事を選びましたが、最初の頃は小さな生徒に泣かれてどうしていいか分からずオロオロしたり、年頃の女の子に反発されて落ち込んだり(今では楽しい思い出です)といったこともありました。
が、たくさんの生徒さんとの出逢いのおかげで幼児から高校生まで、年齢性別問わず楽しく接することができるようになりました。
今では生徒さんたちから「話しやすい」「分からないことが質問しやすい」と言ってもらっています。
またお母さま方からは「先生におまかせします」とおっしゃって頂くことが多く、ありがたいと同時に責任の重さをいつも感じております。
教室のモットー
・子どもたちが安心して学べる環境づくり
・子どもたちの自信・自己肯定感を育てる
・自分で考え、自分で取り組み「できた!」という達成感があれば、子どもたちはどこまでも伸びていく
・可能性を信じる 低迷していても突然伸びることはよくあること
・講師があきらめなければ、どの子も必ず伸びる
ひとりひとりが「自分らしく」
英語教育を通して
「自立して学ぶ」
「生きる力」を身につけ
英語を武器に世界で活躍する生徒を育てる
さぬキッズ英会話教室の目標です。
長い話を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
さぬキッズ英会話教室
豊永 博司